大学院集中講義「水族遺伝育種学」のお知らせ 9/17-9/18
ゲノム配列情報が比較的容易に得られるようになったことで、農業の一部は大きく変貌しつつあります。もちろん水産分野もその例外ではありません。本講義では、魚類のゲノム解読を受けて発展しつつある分野(分子遺伝・育種・進化・生態学など)と水産学の融合に焦点をあて、その基礎から最新知見まで学びます。例えば、表現型と遺伝子型を結びつけるゲノムワイド遺伝解析法や、適応進化研究の基礎となる分集団解析法・選択圧検出法などを紹介します。
最先端のトピックとしては、性決定遺伝子研究の世界的動向などを講義していただきます。遺伝学的手法は,生態学から生理学にいたる多くの分野で「道具」として用いられています。本講義では、この「道具」利用の敷居を下げることを目指します。
例1 ゲノムワイド連鎖解析と連鎖不平衡解析 こういった解析の背後にある理屈を理解します。
例2 「育種学」がわからないと、「ダーウインで有名なフィンチの進化」も「ノルウエーサーモンのすごさ」も理解できません。えっ、興味ないって?生物学者を志すっていうならば、フィンチの進化を分かってないとヤバいですよね。農学者っていうならば、サーモンのすごさを知らないとまずくないですか?