トラフグの全オス生産を可能にする精子の有償分与

トラフグの精巣は食品としての価値がとても高いことで知られています。養殖をしている人ならば、 育てたフグのすべてがオスならば良いなと考えるのではないでしょうか。実際、全オス化を目指した 研究はいくつも行われてきました。しかし、成功例はありませんでした。ところが、東京大学水産実験 所では、性決定遺伝子の情報を利用することで、すべての子供がオスになると予想されるトラフグの 作出に成功しました。現在、この精子を有償で分与しています。連絡は、東京大学TLOまで(Tel, 03-5805-7661)。




研究の歴史
2010年4月 超オス作出成功
2011年9月 水産学会秋期大会シンポジウムにて、超オス作出成功について発表
2013年3月 水産学会春期大会にて、超オスの子供がすべてオスであることを発表
2013年3月 超オス精子の企業向け分与開始



全オス生産の証明. 超オスの子供80尾を調べたところ、すべてがオスだった.
日本水産学会誌(2012) 78, p.269
平成25年度日本水産学会大会講演要旨集 p.152